新卒一年目看護師の転職の現状
希望に胸を膨らませて憧れの看護師として働き始めたものの、理想と現実のギャップに戸惑い苦しみ、新卒一年目にして転職を考える看護師は残念ながら非常に多いのが現状です。このサイトにいらした皆さんは、転職することをすでに決意した、あるいはしようか悩んでいるという方々でしょう。最終的に決断をするのはご自身にはなりますが、決断するうえで新卒一年目看護師の転職の現状を知っておくことは非常に重要です。
現状を知って転職を思い留まる方もいるでしょう。決断をして転職活動をスタートする方もいるでしょう。その場合でも、業界動向を把握していることは、転職活動を進める上で有利に働くはずです。まずは新卒一年目看護師の転職の現状を把握しておきましょう。
転職の理由は?
調査によると、新卒として働き始め一年目で退職してしまう看護師は実に8.9%に上るといわれます。これは他の職種と比べると非常に高い数値と言えます。退職の理由は様々ですが、主なところとしては「日勤+夜勤に残業と、体がついていけない」「人間関係が上手くいかない」「命を預かるという重圧に耐えられない」などがあげられます。
また、自分の看護観やキャリアプランが病院や配属先のそれと合わなかったという場合もあります。例えば、自分自身は一人の患者さんを退院まで担当したいが、職場は患者の状態によって担当を変えるというような体制をとっている場合です。これらは、就職先選びの時点で情報収集が不十分だったというのもありますが、新卒の時点では看護観が形成されておらず、働き始めてからギャップが生じたという場合もあります。いずれにしても新卒看護師がよく感じるギャップです。
一年目での転職は悪いの?
新卒一年目であれば覚えなくてはいけない事はたくさんありますし、そもそも働くということに慣れていませんから、身心ともに疲労が大きい事は当然です。しかし、無理をしすぎて体や心を壊してしまったりしては意味がありません。あるいは、職場環境が自分の目指すキャリアを実現するには程遠い場合は、転職することが正解ということもあるでしょう。
看護師の新卒一年目での転職自体を、「良い」「悪い」と決めつけることは誰にもできません。転職をして、良かったと思うか、しなかった方がよいと思うかは、転職をしたあとの自分自身にしかわからないのです。
しかし、私自身が新卒一年目で転職をしたことによってキャリアが開けたことを考えると、「絶対にしない方がいい」ということはないと思います。自分にあった職場さえ見つけることができれば、誰しもが転職をチャンスにすることが可能なのです。
看護師歴一年でも転職できるのか?
中には「新卒一年目でも転職できるのか・・・」と不安に思っている方もいらっしゃるでしょう。結論としては、新卒一年目の看護師を必要としている職場はたくさんあります。しかし、それらの求人の中から、納得かつ安心して働ける求人を判断し、さらに面接を通過するには、新卒一年目看護師が転職市場でどのように評価されているのかを理解しておくことが大切です。